さて、カンチャナブリ市街から、クウェー河(クワイ河なんて言っちゃだめですよ、タイ人の前で)を越え、セメストリー(おそらく大戦の戦没者のヤツ)も華麗にスルーして西に進むこと…
4kmぐらいかな~(たいしたことないですね)。両サイドに並木(と言うか半分林)が続くまっすぐの道の右手に急に怪しいエリアが現れます。
まだ建築中みたいですが、基本的にタイのお寺は建築しながらお布施(喜捨かな?)を集めて建築継続資金にするため、入っていいはず(断言)。
ここの名前は、ワットポティサットバンポットニミット(วัดโพธิสัตว์บรรพตนิมิต)と言うようです。
表題の英語表示が2種類違っているのは、Temple表記の方を、看板に書いてあるまま表記したからです。
もうひとつは、いつものマレンポー式発音重視?表記になっています。
とりあえず真正面で一番目だっている仏塔と、その前に立ちはだかっているヤックの像です。
ヤック自体は、まあぼちぼちの大きさです。
さらに言うと、後ろのラオス風の仏塔(タート)を模していると思われるそれは、全面を緑のシートに覆われていて、まったく姿を見ることが出来ません…
残念。
でも大丈夫。
こちらの怪しげな千手(っぽい)観音はばっちり公開中のようです。
体のバランスはさておき、千手とは言わないけど出来るだけ多数の手をリアルに再現しようという努力が伺える、すばらしいお姿です。
何気に天辺に仏陀が鎮座しているんですね。
サイドビューです。
分かります?
通常平面で構成される為、どうしてもメインの腕以外小さくなりがちな千手観音の手ですが、ここのは無理やり立体的に配置し、出来る限りリアルに再現しようとしているようです。
まるで北斗百裂拳を繰り出しているように見えますね。
で、その背後の礼拝堂(かな?)。
こちらも造りかけで、残念ながらタンブーンに耐えられるものにはなってなさそうです。
(一応観音様っぽいですけど)
こっちは微妙なサイズの仏陀です。
なんか顔がのほほ~んとしていいですね。
まあ、サイズ的にはたいしたことありません。
と、入り口部分の紹介はこんなものです…
つまり、まだまだ奥にいろいろあるんで行ってみましょう。
ちょっと奥に進むと、このような白くてかっちょいい仏塔が見えてきます。
なんかロイエットのWat Jedi Chai Mongkhonみたいでいいですね。
だいぶ小さいですけど。
で、その前に立ちはだかる仏陀…
なんか仏塔もそうですけど、入り口にある奴らより造詣がしっかりしてません?
ここが仏塔のエントランス部。
何故か象さんのモニュメントが守っていますが、床とか塔の前の仏陀型ガーディアンとか、かなりディティールにこだわったオブジェクトでかためられています。
仏塔を見上げてみました。
残念ながら扉は閉まっていましたし、開いていたとしても屈まないと入ることが出来なさそうな小さなもの…
と言えば、仏塔のサイズも推し量れると思います。
でも、壁面のレリーフもなかなか出来がいいですね。
で、仏塔のさらに奥には、こんな感じにお魚タンブーン池もしっかり配備されています。
ん?
なんか見えますよ?
おお!
なんか巨大(そう)な、観音像が池の向こうに見えますね。
これは行ってみるしかありませんよね!
ということで、観音様の並ぶ参道を進んだところに…
おお!見えてきましたよ。
ラスボスの巨大な千手観音像が。
御許から見上げてみました。
千手…どころか、数えてみると14本の御手しかなさそうですが、大きさはなかなかのものです。
残念ながら、高さは20mに至らなそうですね。
上に掲げた手の上には、蓮(須弥山でもかたどってるのでしょうか)があり、その上に仏陀が鎮座しています。
ということで、時計回りで戻っていくんですけど、まだまだ境内には侮れないものが多数配置してあります。
こちらの観音像も10mぐらいありそうな巨大さです。
(すいません、逆光で)
なんか眼球が描かれていないのでちょっと怖いです。
わざとなのか、これから仕上げるのか…
それよりも目に付くのは、境内のそこら中に配置された、これらの山岳民族?を模した人形…型の植木鉢。
かなり出来がいいのですが、市販品なら欲しいですよね。
これはちょっとでかいですけど…
これぐらいならがんばれば…
(どうやって持ち帰るかは考えていません)
こちらの仏陀も、表情豊かで…
入り口のしょぼいヤツラは何だったんでしょうね。
それとも、タイ人にこのような造詣のものは受けないんで、タイ人客寄せに入り口の金ぴか仏陀を配置しているってことでしょうか…
ん?
なんか檻がありますね~
他のタイのお寺みたいに、猿とか鶏とか飼っているんでしょうか…
って、くっ、クマーーーー!
∩_∩
( ・ (ェ) ・ )
お寺…どころかタイで初めて見ました(動物園行った事ないけど)。
いるんですね、タイにも熊って。
Jan./'11
評価
★☆☆☆☆:行くか行かないかはお任せします…
寸評
なかなか将来に期待がもてるスポットですが…
何せ造りかけなんで…
とはいえ、カンチャナブリ市街から近くて道も一本という立地もあわせて、完成したら楽しみなスポットですね。
一応看板にWatと書かれていましたが、なんかお寺ではないような気もしますが…
まあ細かいことは気にしないでおきましょう。
Google earth 座標(分かるやつだけね)
13° 59'27.09" N
99° 28'58.92" E
より大きな地図で 変スポ を表示
4 件のコメント:
この千手観音さん、見覚えが有るな!?と写真探したらありました。
お寺の名前は控えてないし・・・、場所は 同じ辺りと思います。
ブログに載せようと思います。
数年前の写真ですが、腕等 私の方がきれいです。
そっくりですが、良く見ると 観音様の手が違います、こちら
は 両手が合わさってますし、私のは 右手だけ上に伸びてます。
こんな観音様 工場で大量生産すると思えないし・・・・、ひょっとしたら 同じお寺に逆方向にも 観音様がいらっしゃるとか??
気が向いたらアップします。
ふしぎだなぁ!!
はじめまして、朝太郎さんから呼ばれて来ました。
個人的には、白目(金目?)をむいた観音様と百裂拳の観音様にナイスです。
作者は原哲夫さんのファンなんですかね、造詣が似通ってます。
拝むもんじゃないような気もしますが(笑)
朝太郎様
こんばんは。
今宴会から帰ってきました。
明日も仕事です…orz
さすがですね~
こんな僻地にも行かれているとは!
(自分のことは棚上げ)
でも、インターネットで最初に調べたとき(GoogleEarth)、ここじゃなくて、桑井川神社の側ということになって、あの辺りを行ったり来たりして探しましたよ。
ブログUP楽しみにしています。
mugaさま
初めまして&いらっしゃいませ。
白目(金目?)をむいた観音様と百裂拳の観音様に目をつけるとは!
タイの珍寺地獄寺なんかに興味を持っていただけると見ましたよ。
個人的には、ソレばかりを勧めているつもりはありませんが、タイには普通の日本人にとって珍妙なものがたくさんありますので、当然当ブログで紹介するケースが増えざるをえません。
さすがにだいぶ行きつくした感があるようにも見えますが、まだまだたくさんありますので、楽しみにごらんいただけると幸いです。
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