さっきのワットノーンブアトゥーンのすぐ北の交差点を右に曲がり、207号線に入ると、とたんに1…2レベルほど田舎度合いが増します。
(2号線の周りも十分田んぼばかりですけど)
そこをさらに30kmほど行ったところにある、ナーンラムという町…というか1集落に、なかなかのクメール遺跡があると聞いてやって来ました。
その名もプラサートナーンラム(ปราสาทนางรำ)と、ベタな名前のついたところのようです。
ここには大きく2つの神殿…つまり四角い回廊に囲まれたエリアがあります。
(本当は神殿じゃないらしいですけど、このブログでは便宜上そう呼びます)
まずは、堀で囲まれた奥の神殿の方に行って見ましょう。
正面からの様子。
規模自体はもちろんピマーイとかと比べるとちいさいですね。
プラーンもしくはクー(仏塔)も残っていないようです。
階段を登った踊り場から…
中央に仏塔の入り口だった枠が、3つほど並んでいます。
つまりここに仏塔があったけど、それ以外全部崩れてしまったみたいですね。
でも、それぞれの枠の上側には、全部ではありませんがしっかりまぐさ石が残っているようです。
枠の模様もしっかり健在ですね。
まぐさ石のUP。
これは何のデザインでしょうか…
もちろんそっち関係に詳しくないのでまったく分かりませんが、比較的しっかり残っているようですね。
これはおなじみカーラ君ですね。
こっちもカーラ君ですが、だいぶ崩れてしまっています。
あれ?こっちもカーラ君ですね。
なんででしょう…
まあともかく、こと”まぐさ石”に関しての保存状況はかなりいいみたいですね。
仏塔側から入り口(ちょっと斜めですけど)の方を見たところ。
さすがにピマーイとか見たいにしっかり管理されていないようで、草もこんな感じにボーボーに生えています。
塔の入り口横にはこのような跡が…
ナーガ君の成れの果てでしょうか?
さて、もう一個の方は規模はほぼ同様なのですが、見た感じはだいぶ違います。
(作られた目的も違うみたいですけど)
仏塔の形が一応残っている代わりに、砂岩の装飾がまったく見当たらないからでしょうか…
ちなみに水牛は近所のおっちゃんが餌を与えるために放しているみたいです…ここ、遺跡なんですけどね。
入り口から。
奥の枠は一応砂岩でしょうか…
装飾は跡形もないようですね。
メインの塔(おそらくクーでしょう)。
こちらも全体的な形状以外、当時の面影はあまりありませんね。
でも、中に収められている像のご尊顔がクメールっぽいのは、やはりその辺りわきまえているんでしょうね。
クー側から入り口を見たところ。
まぐさ石等何もありません。
なんか牛飼いのおっちゃんが腕と、壁面を交互に指差しながら、私に必至に何かを伝えてきます。
何かと思ったら…
蜂の巣でした。
しかも結構デカ目のスズメバチ系。
それぐらいのタイ語なら分かるから(多分)普通に言ってくれればいいんですけど…
かなり悩みましたよ。
Jul'/09
★★☆☆☆:その県に行ったら、行く候補に入れるべき。
寸評
この手の無名なクメール遺跡としてはかなり見ごたえあります。
2種類タイプの違うものが横並びになっているところもGoodです。
ちゃんと周りにもお堀っぽいものの残っていますので、見た目もいい感じですね。
ただ、ともかく行きにくく分かりにくい場所にあるので、そうそう行こうと思ってもいけないでしょう。
15° 30'07.83" N
102° 37'20.84" E
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