先ほどの大仏から、北東方面に直線距離で大体4kmほど…
(体感距離は、その倍ぐらいありそうですが)
畑の広がる平地に、ポツンとある小高い山があります。
その山の頂上にあるのが、このプラサートカオローン(ปราสาทเขาโล้น)というクメール遺跡です。
山頂にあるということは、当然登らなくてはいけないわけで…
しかも階段になっていない!
この、石が散乱しただけにしか見えない参道を、ひたすら登る必要があるわけですね。
ああ、ようやく山頂が見えてきました。
ということで、目の前に現れるのは、このサーラ―。
中には仏像が安置されていて、パッと見、クメール感はみじんも感じられません。
サーラ―内部。
仏像はサーラ―の中央に安置されており、その後ろに、レンガで出来た祠みたいなものがあります。
祠の入り口。
これが遺跡なんでしょうかね。
で、その入り口の左右に、このような怪しげなレリーフが貼られています。
これ、明らかに後付ですよね?
反対側も…
改悪ですよね。
祠の中はこんな感じ。
真ん中に、謎のドーム型のケースがあって、その中に、小さな仏像が安置されています。
拡大…
どれだけ拡大しても、ケースが濁っちゃっているので、中の仏像は良く見えません。
天井はこんな感じ。
中央は空が見えちゃっていますが、中央に向かって、壁がだんだんと集まってきています。
ということは…
ああ、やっぱりこれが祠堂だったんですね。
一部崩れていますが、だいぶ当時の形を維持している感じです。
裏側から。
偽窓とかの形がしっかり残っているのが分かりますね。
う~ん、参道を登ってくると、サーラ―に隠れちゃって見えないという構図は、観光地化を考えているのならマイナスポイントですね。
まあ、そんなことは考えていなさそうですが。
周りには、レンガや石の残骸が集められています。
が、こんな程度しかないところを見ると、もともとこの遺跡の規模は小さかったみたいですね。
ちなみに…
参道途中、左右には、こんな感じにゴロゴロと石が転がっています。
硬そうな石ばかりに見えますが…
こんな感じの石も多数転がっています。
泥岩かなにかでしょうかね。
まあ、このひび割れ具合ですと、建物に使用は無理でしょうが。
Nov./'15
★☆☆☆☆:行くか行かないかはお任せします…
クメール遺跡としては、規模も大したことないです。
でも、それなりに原形をとどめているので、レンガやラテライトを積み直しただけの遺跡よりは、見ていて面白いかもしれません。
ただ…
こんなタイの果てまで、わざわざこれを見に来るのは、よっぽどのクメール好きぐらいでしょうね。
Google earth 座標(分かるやつだけね)
14°03'26.55" N
102°41'46.47" E
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