ワットプラーサートから東北方向に23kmほどの集落に、ワットバーンライ(วัดบ้านไร่)というお寺があります。
Lekさんのブログで知って、ずっと行きたかったんですが…ここだけ来るっていうのも遠くてムダなので、他に行きたいところが溜まるまで、なかなか来れずに来たわけですよ。
入口脇にあったレリーフ。
坊さん押しのお寺なんて聞いていないんですが…
境内はこんな感じです。
とりあえず皆さんが向かっている方向に進んでみましょう。
今、北に向かっているのですが、右手に見えてくるのが…
本堂ですかね?
手前の仏像のところは、西に向かって参道があるのですが、そちらは後にしてまずは本堂を見学しましょう。
なかなかイカしたナーガ君。
陶器製ってことですよね。
鱗もこんな感じ。
本堂自体も柱などに、同様の技術が使われています。
結構手間がかかっていて…
高そう。
扉の装飾は螺鈿細工。
なかなかいい感じにも見えますが、木の部分の色の濃いところ、もしかして螺鈿の剥がれてしまったってことでしょうかね。
で、本堂の内部なんですが…
人っ子一人いませんね。
このお寺の売りはここじゃないことは知っていますが、さすがにさみしいです。
まあ、確かに特段興味を引くようなところもないんですけどね。
で、タイ人の皆様がぞろぞろと向かっているのが、先ほどの仏像から西に抜ける参道…
って、もう正面に見えてますが、アレが目的の物です。
脇にはお土産屋なんかも並んでいますし、結構参拝客が来るようですね。
ということで、ようやく到着しました。
見た事ある方もみえられるかと思いますが、巨大な象さん型の建物なんです。
建物もデカいですが、手前のナーガ君もかなりのデカさです。
緑の方。
なんか首が9つ以上あるんですが…
それだけすごいってことでしょうか。
赤の方。
良く見ていただけると分かりますが、かなり細かい模様が施されています。
これ、モザイクタイルになっているんですね。
しかも、ワットアルンのとも、エラワン博物館のとも違う感じです。
色彩感覚だけで言うと、ワットプラタートパーソーンゲーオが近いでしょうか。
で、象さんの周りはぐるっと池になっているのですが、その池の中にもナーガ君が出現しています。
こいつは7つ首なんですね。
しかもなぜかこの1体だけ…
では、改めて象さんの方に向かいましょう。
この長い橋というか、ナーガ君の胴体も、こんな感じにモザイクタイルで彩られています。
あ、どうせ近づくとまともに象さんが見られなくなるので、先に遠くから見た象さんのアップを載せておきます。
まあ、なんというか、象さん象さんと言ってますけど、円形の建物の正面に象さんの首がついているって感じでしょうか。
近くに来ました。
予想通りですが、こんな感じに下から見上げることしかできません。
象さんの口を別角度から。
なんかこのような角度から見ると、ちょっと間抜けですね~
で、こちらが象さんの入り口なんですが…
周りの装飾、コテコテですね~
上の人。
彼が誰かは知りませんが、周りの模様、全部モザイクタイルなんですね!
こちらの2人も誰だかさっぱりわかりませんが、周りは同様にモザイクタイルでビッチリ装飾されています。
ただ、その先はこんな感じに絵付けしたタイルが全面に貼られているっぽいですね。
まあそれもすごく気になるところですが、まずは気持ちを落ち着かせて、中から見ていきましょう。
ということで、入口を入ってすぐにあるのが、こちらの大広間。
建物が円形だからか、この部屋も同じく円形をしています。
でも…
仏陀いないんですね。
天井はこんな感じに空をイメージした?パステル調の模様になっています。
で、周りの壁には…
なんか抽象的で良くわかりませんが、おそらく仏陀の絡みであろう絵が描かれています。
…私の乏しい創造力では、細かいことはさっぱりわかりません。
で、中央奥にあるのが、この…
何でしょうかね?
何か木とかを表しているのでしょうか…
でも、菩提樹とか沙羅双樹とかって感じじゃないとも思いますしね~
良くわかりません!
脇にあったベンチ。
これもモザイクタイルなんですね。
しかも錦鯉がモチーフ!
タイで人気なんですね~
さて、先ほどの円形大広間の周りを、このようにぐるっとらせん状のスロープが上に向かって延びています。
で、その壁いっぱいにいろいろ絵などが描かれているのですが…
近すぎて全体を写せません!
多すぎるし。
広い範囲を撮ろうとするとこんな感じの斜めビューになってしまいますよ。
あ、バイク発見。
メーカーがDHAMMAになっているところが、いかにも仏教国らしくていいですね。
ようやくこの高さまで来ました。
う~ん、先は長いですよ~
ん?
ちょっと感じが変わってきましたね。
ようやく上の階に到着っぽいです。
上の階は…
まあまあ広いドーナッツ型のスペースになっていて、その周りの壁一面に何がを展示してあるようです。
ん?
掛け軸?
なんか筆で書いたような、およそタイとは無関係な感じなものが飾られています。
悟り…??
なんかよくわかりませんが、まあ中国物なんでしょうね。
一応解説の部分を貼っておきます。
禅とかの説明っぽいですが、まともに読んでいないので細かいことは分かりません…てへ。
それでなんですが…
ドーナッツの穴の部分に、さらに上に行く階段があるんですね。
ともかく行けるところまで行ってみましょう。
おっ、今度はまた水色基調な内装みたいなようです。
ということで、この階はこんな感じです。
さすがにどんどん上に向かって部屋が狭くなるのは仕方のないところですね。
天井は、最初1階と同じかと思ったのですが、木…菩提樹とかをイメージしているんでしょう。
で、この部屋の中央部分がこんな感じ。
なんか壁に仏陀っぽい絵が描かれていますよ。
って、タイ文字で構成されているんですね~
私のしょぼいタイ語知識では知らない単語がほとんどなんですが、仏教用語とかなんでしょうか。
ん?
ここから外に出られそうですよ。
外はこんな感じにテラスになっていて、今の部屋の周りをぐるっと1周しています。
もちろん壁や欄干はすべてモザイクタイルで飾られています。
象さんの頭の方向…
方角的には東の方向ですね。
なんか鼻が見えているからかろうじて象って分かりますが…
というか、このアングルだと、象って知らなければあれが鼻だってわからないかも。
こちらはほぼ南側。
象さん殿の周りの池とは別に、すぐ裏に大きな池があるんですね。
くっ付けちゃダメなのかな?
で、先ほどの部屋の、文字で表現された仏陀の裏側に、さらに上に登る階段があります。
さすがに上は部屋ではなく、屋上みたいになっているようですね。
屋上に到着!
でも、お坊さんの足元に出ちゃうんですね。
改めて正面からお坊さんを見てみました。
後ろの立像が、この建物の大ボスなのでしょうか…
ちなみに、今登ってきたのは、その立像の足元の部分です。
ああ、一応エレベーターもあるようなんですが、使用禁止だそうで…
で、改めて屋上からの、象さんの頭方向の眺めです。
さすがに頭の形や耳の部分らしきところも見えますし、多少は象っぽく見えますかね?
ほぼ南の方向。
こっちは…
あまり変わり映えしないかな?
ということで、1階に戻ってきました。
いや、地下に下りる階段もあったんで…
この辺りの周りの壁にも、色々な絵が描かれていますね。
これは…
このお寺を作るまでのお話でしょうか。
でも、やっぱりお坊さん押しなんですね。
こちらは何かの戦いか何か?
よくわかりませんが、さっきとは画風が違うのかな…
それとも、まだ描きかけってこと?
絵は上手だと思いますが、ちょっとマンガ入ってますか?
プラメートラニー様…
ではないですよね、きっと。
それでは地下に向かいましょう。
ちなみにこの写真は、あの隙間から下が見えているところを撮りたかったんですが…
下が暗すぎてこんなんになってしまいました。
地下はこんな感じのホールになっていて…
なんでしょうね、ここ。
タイ人達にもなんなのか理解が出来ないのか、上と違ってちっともタイ人達が集まってきません。
壁にはこんな模様もあったりしますが…
というか、これは誰でしょうかね。
先入観なしの初見でいうと、ルシファーみたいにも見えますが…
いや、羽根あたりが。
で、1ヶ所明るいところがあるのですが、どうもあそこから階段を登って外…
象さんのお尻側に出られるみたいです。
でも…
象さんの口のところで靴を脱いできているので、どうしようもありませんよね。
その出口の間に部屋があるみたいで、タイ人が何人か見えますが…
何か面白いものでもあるのかな?
…って、絵じゃん。
横には、この象さん殿のミニチュア模型が飾られていましたよ。
なんか実物とだいぶ違うような気がしますが、出来自体はなかなかいい感じです。
正面から…
もっと被写体進度を深くしたかったんですけど、暗くて手ブレるのを嫌った結果、こんなしょぼいものになってしまいました。
でも、三脚持ち歩くと荷物になるしね~
ということで、外に出てまいりました。
一応象さんを横から眺めてみました。
いや、ただ単に靴をこの辺りに置いたからってだけです。
まあ、ともかく、象さんの周りを反時計回りに周ってみましょう。
象さんに入る前にも言ったように、壁の大半はこのような絵の描かれたタイルで構成されているようです。
なのですが、東西南北の方向には、このようなモザイクタイルで構成されたオブジェが配されているみたいです。
ちなみにこれは北側。
で、その上の部分。
なんかよくわからないのですが、すごいことだけは伝わりますよね?
下…
一体どれぐらいの量のタイルを使って作られているんでしょうね。
これは…
多分北西部分の壁かな?
ちょっと忘れちゃいました。
この絵が少し気になったんだと思いますが…
こちらは西側ですね。
上のお方…
もしかしてヒンドゥー関係の神様のお方でしょうか…
ワニ!
アップ!
何と言うカラフルな歯なんでしょう…
対のワニ!
こちらもアップ!
つ~か、ここまで来ると恐竜ですよね。
ところで、この象さん殿の西側になにか2つほど建物が見えますが…
なんでしょうか。
このスロープから向こうに行けるようです。
スロープの脇にもいくつかの像が並んでいます。
つ~か、この青い人誰?
反対側は女性なんですね。
で、あんた誰よ。
ということで、突き当りまで来ましたが、彼らも含めて男女対になっているんですね。
で、さっきの建物なんですが…
何と表現していいものやら…
とりあえず不気味なんですが、よく見るとお手洗いのようです。
でもタイ語表記は、ปัสสาวะชาย(パッサーワチャーイ)…
チャーイは男として、パッサワーの意味は…
(ってググっています)
え?小便とか放尿とか?えらくストレートですな。
ということで、こちらは女性用トイレってことですね。
まあ、そういわれてみるとそれっぽく見えなくもないですが、無駄に装飾だけ豪華ですね~
トイレからの、象さんのお尻側を眺めてみました。
というか、こちらから見た時は象さん要素ほとんどありませんね。
ちなみに、今まで見てきた上の部分の装飾はすごいんですけど、手すり部の下側は一転、普通になってるんですね。
(実際は違ったんですけどね。後でわかります)
で、こいつは南側。
地獄を表しているっぽいですね。
相対的にですけど。
これは閻魔様だよね?
牛。
地獄となんか関係あるのかな?
で、ケルベロス君。
おばちゃん危な~い!
さすがにこのデカいのに襲われたら即死ですね。
別角度。
しかもゴツイと来ていますよ。
ということで、南側から象さんの横顔を眺めてみました。
良く見たら牙が3対、束になっているんですね。
顔部分のアップ。
どろどろした装飾を見つつ、1周し終わったようです。
それでは戻るとしますか。
あ、ナーガ君の後ろにもこんな絵が描かれていたんですね。
気づかなかった…
ということで、ナーガ君の前まで戻ってきましたよ。
いや~かっこいいですね。
ということで、寄り道しながら帰るとしますか。
途中にあったタンブーン場。
微妙に大きいお坊さんがありますが、まあさっきの象さんを見た後ではね~
ん?ここからタイ人がちょろちょろ出てきますよ。
何かあるんですかね。
ちょいのぞいてみますか。
中は、きれいに整備された芝生と池があって、その奥に結構立派な建物が建っています。
もちろんタイ人はそちらの建物に吸い寄せられていきます。
ん?
タンブーン場なのかな。
でも、なんかお坊さんばかりでちっとも仏像とかないんですね。
そういえば、お寺の入口とかも含めて、お坊さん押しが多かったような気もしますが…
とりあえず、タイ人にくっついて中に入ってみましたよ。
どうも博物館っぽいんですけど、えらくご立派な作りですね。
正面奥に鎮座しているのが、こちらの蝋人形…
つまり、このお坊さん記念博物館って感じなんでしょうかね。
ショーケースの中には、えらく高そうな食器が並んでいますが…
さすがにお坊さんが普段使いしていたものじゃないですよね?
こっちにも別のお坊さんが…
と思ったけど、後ろの写真とかさっきと同じっぽいんで、きっと同じお坊さんなんでしょう。
そういえば、入口脇の御坊さんレリーフも、このしゃがんだ姿でしたね。
仏像と…
ご本人使用済みの袈裟でしょうか…
ご利益とかあるのかな。
しかし、2階もあるなんて、なかなかデカい博物館ですね。
階段を登った先でも、お坊さんが待ち構えています。
とにかくさっきのお坊さん押しの様です。
2階も広くてゆったりとした展示スペースになっているようです。
こちらはジオラマコーナーですかね。
お坊さん修行中ってことでしょうが…
志村! 後ろ、後ろー!
お坊さんが協力して住宅を建てているところとか?
建物が学校ってことはタイ語でわかるのですが、屋根の木とかから想像すると、嵐とかでやられたところですかね?
それとも、ただ単に学校の看板を付けているところ?
で、村の人達と協力して畑を開拓…
村の人と一緒に生活して…
最後は、このお坊さんのおかげでこの辺りの人の生活が向上したよってことかな?
あ、こっちには写真がいっぱいありますね~
良く見ると、シリントン王女様とかが写っていますよ。
結構高名なお坊さんだったってことなんでしょうか。
こっちは…
上のふたつはプミポン前国王陛下で、下のはワチラロンコン現国王陛下ではないですか!
えらい人だったんですね~このお坊さん。
こちらには、お坊さんのパネルや愛用品などの展示とかでしょうかね。
…
さすがに写真ですが、これもしかして亡骸を撮った物ですか?
こういうところ、日本人…
いや、とりあえず私とタイ人と感覚が違うな~って感じるところですね。
こちらは金のお坊さん像。
純金かな?
でも、物欲とかを捨て去らなくてはいけないお坊さんが、物欲の象徴である金にされちゃうなんで、皮肉ですね。
本人が生きていたらどう思うんでしょう…
こちらの弧をえがいたショーケースには、いろいろ小物が飾られているようですね。
お、プラクルアンだ。
これ、もしかしてさっきの高僧が作った物ってことでしょうか。
ということは…
1個いくらぐらいするのかな~(下衆)
ん?
これもしかして、プラクルアンの型ですか!
初めて見ましたよ。
で、出来上がった物がこうなるわけですね。
ってことで、結局このお寺は、このお坊さんを称える為の物ってことだったわけですね、たぶん。
最後に…
そういえば象さんを正面かすぐ側からしか見ていませんでしたので、池の対岸からサイドビューで眺めてみました。
手すり部の下は普通…
なんて書きましたが、こうやって見るとさすがに全部モザイクタイルってわけにはいかないみたいですが、空と雲の模様が描かれているんですね。
でも、柱とかはちゃんとタイルで埋め尽くされていますし、すごいですね~
アップ。
まあ、お時間の都合もありますし、さすがにお暇しますか。
Jul./'17
★★★★☆:その地方(北、南、東北、中央)に行ったらぜひ!お勧めです。
久しぶりの大当たりです。
すごいすごいとは聞いてみましたが、聞くのと見るのとでは大違いです。
最近フォトジェニックとか、インスタ映えなんて言葉が流行っていますが、ここはまさにそんな感じです。
場所がすごく不便で行きにくいですが、行く価値は十分ありです。
というか、行くことが出来るのなら行くべき!
私もまた行きたい!
Google earth 座標(分かるやつだけね)
15°17'59.57" N
101°44'08.52" E
2 件のコメント:
マレーンポー様 こんばんは。
私もLekさんのを参考にしてマレーンポー様より1年早くこの寺に行きましたよ。
本当に大当たりの大珍寺で最高に面白かったです。
ナコーンラチャシーマ県ではワット・パーラックローイに次ぐ大珍寺ですね。
Cougue様
こんにちは。
そうですね。
ここは写真で見るよりも、実際に行ってみた方がよりすごいですよね。
是非もう一度行きたいですよ。
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